こんにちは、はてはてマンボウです。今回は、和歌山県の海沿いにはきれいな風景がいくつも広がっていると聞いて、紀伊水道を回遊しています。
梓「今回は、吉野熊野国立公園にも登録されている2つの名勝、三段壁と橋杭岩(はしぐいいわ)を紹介するよ」
マ「あ、連理梓さん。和歌山の自然をたっぷり教えてください、はってはて♪」
白浜町の名勝 三段壁╿概要とアクセス
梓「三段壁は、南北2キロにわたって広がる、高さおよそ60mの断崖絶壁のことだ。和歌山市から車で80分ほど走った先、白浜の町の岬の先端にあるんだ」
梓「エレベーターを使って、地下36mまで降りることもできる。かつて、熊野水軍が船を隠したともいわれている洞窟内を見学できるよ。三段壁の周りの散策は無料だけれど、洞窟の見学は、入場料が必要で、時間も8~17時までと限られているから、注意してね」
マ「それじゃあ、さっそく三段壁を眺めましょうよ、はってはて♪」
マ「おお、ほぼ垂直の険しい崖です。これが何十キロも続いているだなんて、にわかには信じられないですねえ」
本州最南端の道の駅╿くしもと橋杭岩
梓「本州最南端の道の駅である『くしもと橋杭岩』に隣接しているのが、名前のとおりの『橋杭岩(はしぐいいわ)』だ。三段壁からは、さらに車で1時間ほど、海沿いの国道42号線を走った先にあるよ」
マ「駐車場を降りた先から、不思議な風景が広がりますねえ」
梓「1500万年前の火山活動の際、柔らかい部分がすぐに侵食されて、硬い部分だけが杭状に残ったらしい」
マ「まるで、現代アートの庭みたいですねえ……ん、まぼ」
マ「はて、このくだり、なんだか見覚えがあるような」
梓「大分県の臼杵にある熊野磨崖仏(くまのまがいぶつ)までの九十九の石段のことかな」
マ「あ、ほんとだ! 石を並べる勝負や、負けそうだから『コケコッコー』の鳴きまねをして朝が来たと相手に思わせるあたりのくだりは、まったく同じです」
梓「橋杭岩では鬼の方が鳴きまねをしているのに、熊野磨崖仏では鬼が鳴きまねをされている側となって立場が逆転しているのも興味深いね。ちなみに、熊野磨崖仏の『熊野』は、和歌山県の熊野古道に由来するものだよ」
マ「このこと、知っている人はほとんどいないんじゃないかしら。すごいことに気づいちゃったまぼ、はってはて♪」
マ「串本町の海岸はラムサール条約にも登録されているのねえ。あたりには、観光地がいっぱいみたいです……ん、まぼ」
マ「このかわいらしいトラちゃんには、なんだか見覚えが」
梓「それは、無量寺にある長沢芦雪の『虎図襖』だね。橋杭岩からなら、車で10分だから、日本画に興味があるなら行ってみるといいかもね」
基本情報のまとめ
三段壁
≫公式HP ※三段壁洞窟を中心に紹介されています。
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町三段
道の駅「くしもと橋杭岩」
≫公式HP 〇道の駅 くしもと橋杭岩 和歌山県 道の駅公式ホームページ 全国「道の駅」連絡会
〒649-3511 和歌山県東牟婁郡串本町 和歌山県串本町くじの川1549-8
≫筆者:連理梓
≫来訪日:2014.07.27