こんにちは、はてはてマンボウです。今回は山形県の山奥を回遊しています。
はて、たくさんの階段ねえ。
梓「これはまだまだ序の口。山寺のお堂は、山道をたっぷりと登った先にある」
マ「あ、連理梓さん。はて、山道を歩くだなんて、気が引けるわねえ」
梓「苦労して山道を登ってこそ、楽しめる風景もあるんだよ。さあ、今回は立石寺(りっしゃくじ)を探検しよう」
立石寺の概要とアクセス
梓「立石寺は、慈覚太師(じかくたいし)で知られる円仁(えんにん)が、平安時代の9世紀に開いたと言われている。通称は『山寺』だ」
マ「あら、たしかに、いたるところで円仁さん推しねえ」
梓「山の中にあるのはたしかだけれど、山形駅から最寄りの山寺駅までは、JRの仙山線で快速電車に乗れば15分。駅からは歩いておよそ5分と、市内からほど近いところにあるんだ」
マ「意外といい立地にあるじゃない」
梓「しかし、山寺は、着いてからの道のりが大変」
マ「も、もしやゴールは、あの崖の上のお堂ですか」
梓「登山口から、根本中道、山門、奥之院(おくのいん)を通り、ゴールの五大堂に着くまでは休憩なしで歩いても1時間はかかる。上まで行くなら、当日は動きやすい服装でくること」
まずは中堂付近を参拝
梓「まずは根本中堂。立石寺の本尊である、薬師如来座像が安置されている。 ブナの建造物としては日本最古のものなんだ」
マ「この奥に薬師如来がいるのねえ」
梓「たくさんの子どもを従えた布袋(ほてい)さま。撫でるとご利益があるということで、いたるところがぴかぴかになっている」
マ「はて、ころり往生(おうじょう)阿弥陀如来。マンボウちゃんも、往生するときは、ころりといきたいものねえ」
マ「あらあら、これで全部かしら。心配しちゃったけど、あっという間に回遊できたわねえ。心配して損しちゃったわ、おらおら~」
梓「まさか、これで終わりなわけがない」
マ「はて」
梓「いまはまだ、ちょうど下の辺りをぶらぶらしただけだよ。案内図の左上、崖にそびえる五大堂まではこれからだ」
マ「は、はてはて……」
名所を回りながら五大堂を目指そう
梓「さて、根本中道をあとにするよ」
梓「最初に見えてくるのは、芭蕉像だ」
マ「はて、芭蕉って、あの松尾芭蕉ですか。なぜこんなところに」
梓「有名な『閑(しずか)さや 巌(いわ)にしみ入る 蝉の声』の句が詠まれたのは、この山寺だから」
梓「芭蕉の門人で、奥の細道の付き人を務めた曽良(そら)さんの像もあるね」
マ「はて、やっと山門でしたか。もうすでにだいぶん歩いたような」
梓「なにをなにを。ここからが入口さ。さて、その入口だが、よく見ると、登山口、と書いてある」
マ「はて! マンボウちゃん、このあと、ちゃんと参拝できるかしら」
マ「こりゃあ山深いところだよ」
梓「古いお堂を通りすぎて、自然の中を進んでいくよ」
マ「こ、こりゃあ、たっぷり歩いたわねえ」
梓「山門から15分といったところだね」
マ「はて、せみ塚」
梓「『蝉の声』の句を書いた短冊を埋めてその上に塚を立てたから、『せみ塚』と呼ばれているんだ」
梓「さあ、ここからまた石段が続くよ。山寺の石段は全部で1015段あるからね」
マ「は、はて! 数字で聞くと、また果てしないわねえ……」
マ「山を登るにつれて、崖の険しさがより近く感じられるようになってきました」
仁王門から、山の上の奥之院、そして五大堂へ
梓「さあ! 仁王門に着いたよ」
マ「上に着くと、開けた風景が広がるのねえ」
梓「奥之院は、円仁が中国での修行中に持ち歩いたと言われている釈迦如来と多宝如来がご本尊だ」
梓「さて、山寺の道にはまだ続きがあるよ。遠くにお堂があるのは見えるかい」
マ「はて、お堂」
マ「はて! たしかに見えてきました」
梓「開山堂は、円仁を祀るお堂。円仁の木造の尊像が安置されていて、朝夕にご飯とお香が供えられる。岩の上の赤い小さな堂は写経を納める納経堂で、境内で一番古い建物だ」
マ「ここまで、長い道のりでしたねえ。1015段、1時間の旅」
梓「その先に進むと、五大明王を祀る道場・五大堂に着く。断崖に突き出すようお堂から、辺りを見渡せるんだよ」
マ「長い道のりでしたが、紅葉の山寺は空気も気持ちよくて、風景も最高ですね、はってはて♪」
基本情報のまとめ
公式HP ※山寺観光協会
〒999-3301 山形県山形市山寺4456−1
≫筆者:連理梓
≫来訪日:2013.11.13
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