日本の神が集うところ╿島根県 出雲大社

こんにちは、はてはてマンボウです。今回は日本海を回遊して、出雲大社へとやってきました。

マ「うわあ、大きな鳥居ねえ」

梓「大正時代に建てられた、コンクリート製の鳥居だね」

マ「あ、連理梓さん。今回もよろしくお願いしますよう」

梓「この先をまっすぐ進むと出雲大社に着くんだ」

「出雲大社」……さて、なんと読む?

マ「さあ、着きましたよお、はってはて♪」

梓「ところでマンボウちゃん。これ、なんて読むかわかるかい」

マ「はて。いずもたいしゃ、なんじゃ」

梓「正式名称は『いずもおおやしろ』という」

マ「はて!」

梓「明治になるまでは地名から杵築大社と呼ばれていた」

マ「はてはて!」

梓「ちなみに戦前までは『大社』という呼び名は出雲大社だけだった」

梓「戦後になると、春日大社や諏訪大社など、規模の大きな神社には『大社』の称号が使われるようになる」

大社造りの拝殿で、二礼四拍一礼

梓「さあ、松林の続く参道を進んでいこう」

梓「出雲大社は二拝四拍手一拝の作法で拝礼する」

マ「へえ、特殊なんですねえ。あ、そういえば二拝とか一拝とか、聞きなれないですけど、二”礼”じゃないんですか」

梓「お辞儀の角度で名前が違う。ざっくり話すと、九十度しっかり腰を傾けるのが”拝”。六十度ぐらいが”礼”、軽く頭を下げるのが”揖(ゆう)”。尊い存在である神様には拝で敬意を示すといい」

マ「こりゃあ、初めて聞きましたよ。九十度も腰を折るなんて、やってみると意外に一苦労ねえ」

梓「お参りの最初と最後には『いまから始めます』『終わりました、ありがとうございました』という意味を込めて、浅く揖をしてあげるとなおよいよ」

マ「それじゃあ、一揖二拝四拍二拝一揖、ということですか。なんだか噛みそうねえ」

大社造りの本殿と日本最大級の注連縄!

梓「塀の向こうに見える一番大きな建物が本殿だよ」

マ「はて。本殿と拝殿ってなにが違うんですか」

梓「神様を奥深く祀っているところが本殿。その神様を直接拝むのは恐れおおいので、少し離れたところから拝むための場所が拝殿

マ「へえ、違いがあるのねえ」

梓「神社の建物にもいろいろな様式がある。出雲大社は大社造りと呼ばれる様式」

マ「なにか特徴があるんですか」

梓「まず、妻入り」

梓「入口に向かって屋根が山を作るようになっている」

梓「伊勢神宮の祠と比較してみると、ほら、屋根が山を作ってない。こっちはなんとなく直線的だよね」

マ「たしかに」

梓「あとは、分厚い檜皮葺」

マ「そ、その」

梓「ひわだぶき。ヒノキの樹皮を使っている、屋根を覆っているということ。一方、基本的に寺は瓦屋根だけど、神社建築ではあまり見られない」

マ「そう言われると、瓦屋根は神社ではあまり見ないような」

梓「さて、神楽殿のほうも見てみようか」

マ「うわあ、大きな、しめ縄! 人と比べると大きさがよくわかるわねえ」

梓「神楽殿の注連縄(しめなわ)は長さ13.6m・重さ5.2t。拝殿の注連縄は長さ6.5m・重さ1tだから倍以上の大きさだ」

出雲大社で祀られているのは?

梓「出雲大社に祀ってあるのは、大国主大神

マ「だ、だいこく」

梓「オオクニヌシノオオカミ。だけどマンボウちゃんの言うとおり、オオクニはダイコクとも読めるよね。だから後世、大黒様と同一視された」

マ「そ、そうなんです。それを言いたかったんですよ、へへへ、有能マンボウちゃん」

マ「あ、ほらほら連理梓さん、境内にかわいいうさぎちゃんがちらほら」

梓「大国主大神は、因幡の白兎を助けてあげた話でも有名だよね」

マ「因幡の白兎って、大国主大神が主人公だったんですね!」

梓「大国主大神はその名のとおり、まだちゃんと整備されていなかったこの世の国をいまの形にして経営していた『国の主』だった。しかしあるとき、天の神からこの国を渡すよう、求められる。国譲りといわれているね」

マ「神様同士で、そんなやりとりがあったんですねえ」

梓「そのときに天から遣わされた建御雷神(タケミカヅチノカミ)が降り立ったのが、出雲大社から少し離れたところにあるこの稲佐の浜だ」

マ「どうなっちゃうんですか」

梓「力では勝てないとわかり、国を譲る。その代わり、大国主大神は特別に住むところをもらった。それが出雲大社

マ「なるほど」

梓「そして、天照大神の実子に仕えてもらった。大国主大神へ仕えることになったその子孫は出雲の国造となる」

マ「こ、こくぞう……」

梓「くにのみやつこ。その地を治めている有力者。その国造がいまにいたるまで系譜を受けついで、現在も八十四代目が出雲大社の司祭をしている。天照大神の子孫ということだ」

マ「はて! 神話の世界が現在にまでつながっているんですねえ」

基本情報のまとめ

☆出雲大社 ≫公式HP

〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195

≫GoogleMapで開く

≫筆者:連理梓
≫来訪日:2015.02.15

参考文献
〇神社本庁(2012)『神社のいろは』(扶桑社)
〇神社本庁(2012)『神話のおへそ』(扶桑社)
〇神社本庁(2013)『神社のいろは 続』(扶桑社)
〇神社本庁(2013)『遷宮のつぼ』(扶桑社)

関連記事

  1. 丸1日楽しめる世界の絵画╿徳島県 鳴門市の大塚国際美術館

  2. 2018年に新設された波打ち際に近い展望露天風呂 | 萩温泉、リゾートホテル美萩

  3. 毛蟹1ハイ付きの夕食|北海道知床ウトロの「しれとこ村」社員旅行

  4. ANA、プレミアムクラス機内食|羽田空港→福岡空港 2016年6月18日

  5. 松山鮓(ますやますし)は、ちらし寿司|愛媛県松山空港内の「すし処」

  6. 天然岩盤浴の聖地 | 秋田県仙北市の玉川温泉

  7. ANA 大阪伊丹空港→仙台空港行きのプレミアムクラス機内食 2016.12.03

  8. ヴィラのりくらの2日目の夕食|長野県乗鞍高原

  9. 真牡蠣食べ放題、まず2名で80個蒸し焼きです。│北海道寿都町のカネサ漁業 

  1. 【特集】鯨料理専門店 福岡市のおおいし

    2019.06.30

  2. 【特集】トラディショナルイタリアンGUFO:福岡市

    2019.06.30

  3. 【特集】福岡市のイタリアン:キム翔

    2019.06.30

  4. 【韓国味噌鍋:博多】慶州鍋が名物のいずみ田祇園店 特集記事

    2019.06.22

  5. 【6月初旬】温泉のニセコ&ウニの積丹半島3泊4日

    2019.06.08

  6. 【ありそでない家族経営の居酒屋】福岡市の仙八

    2019.05.29

  7. 【昭和レトロ居酒屋】福岡市博多区のがったんごっとん

    2019.05.28

  8. 【イタリアン料理】感動の5000円フルコース|鹿児島県薩摩川内市の…

    2019.05.21

  9. 【1月の島根県松江】宍道湖七珍を楽しむも大雪で特急やくもで博多…

    2019.05.20

  10. 【島根県:松江市の料理屋】やまいちで宍道湖七珍を食え

    2019.05.18

  1. 【銀シャリてる房 特集記事】居酒屋なれど料理が丁寧でコスパが高い…

    2019.01.26

  2. 【特集:私の一番好きな鮨屋】山口県萩市の豊月

    2019.05.18

  3. 【8月の上高地3泊4日の旅】飛騨高山のゲストハウスに前泊して乗…

    2019.04.17

  4. 【五三食堂 特集記事】ダシを上手に使う美しさと独創的な居酒屋|福…

    2018.12.20

  5. 【新潟空港発着の信州3泊4日】上田、小諸、八ヶ岳、下諏訪、あづ…

    2019.04.18

  6. 【秋田・青森のグルメと観光】北東北de仕事しながら | 4泊5日 20…

    2019.01.26

  7. 【雪の大谷とホテル立山】大観峰からご来光!平成最後の満月!みく…

    2019.04.23

  8. 【北海道を東西へ2泊3日】旭川を拠点に東へ西へ、増毛町~紋別町

    2019.03.28

  9. 【特集】鶴の湯|秋田県乳頭温泉

    2019.03.19

  10. 【奈良県:小料理奈良】大皿料理は半製品。どんなものに仕上がるか…

    2019.05.18

  1. 【特集】大塚国際美術館で見る美術史

    2019.01.27

  2. 【特集】三大阿弥陀堂と阿弥陀如来

    2019.01.27

  3. 【特集】仏の世界の四階層╿如来・菩薩・明王・天

    2019.02.07

  4. 【特集】奇想の画家ってなんですか?

    2019.02.17