こんにちは、はてはてマンボウです。今回は、お伊勢さんへと回遊しようとたくらむマンボウ。でも、どうやって行こうか迷うところねえ。大阪からなら近鉄電車がいいと聞いたけれど、はて。
梓「それなら観光列車の『しまかぜ』に乗ることをぜひおススメする」
マ「ああ、連理梓さん。はて、『しまかぜ』とは」
梓「とりあえず、駅に行けばわかるよ」
「しまかぜ」ってどこを走っているの?
マ「鶴橋駅から乗るんですね」
梓「鶴橋駅はJRの環状線と連絡しているから、今回はここから乗ることにしたよ。元々の始発駅は大阪難波駅だね」
マ「どの列車に乗ればいいんですか」
梓「賢島行きだ。2016年のG7サミットが開かれた島としても有名だね。大阪難波以外にも、『京都-賢島』『近鉄名古屋-賢島』の3つが走っている。ちなみに『しまかぜ』として走っている近鉄50000系電車は、この3編成しかこの世に存在しない」
マ「今回は、1号車を予約したんですね」
梓「1号車を予約したのも理由があるんだよ。まあそれはあとで話すとして、ほらほら、列車が来たようだよ」
あざやかな青が志摩へと走る! ブルーリボン賞も受賞したそのデザイン
マ「おお、幾何学模様のフロントガラス。まるでカメの甲羅ですね」
梓「滑らかなフロントノーズの新幹線とはまた別の、デザインの良さがあるよね」
マ「2階立ての箇所があるんですねえ」
梓「3号車はサロン席になっている。あとでごはんを食べに行こう」
マ「はってはて♪」
梓「さあ、もう列車が出るよ、マンボウちゃん。急いで乗り込もう」
マ「は、はてはてはてはて。置いていかんでくれ」
ラグジュアリーなシートから、流れるような車窓を
マ「は、はて!」
マ「はて!」
梓「いわゆるグリーン車とグランクラスの間、といったラグジュアリー感かな。背もたれと
マ「連理梓さん、これ本革ですよ、本革」
梓「このままでもすばらしい座り心地だが、ひじ掛けのボタンを見てごらん」
マ「は、はて。これはまさか……」
マ「はっ、はてはて!シートがまるで温泉宿みたいにリクライニングするじゃないですか。こりゃ、たまげたよ」
梓「マッサージ機能までついているんだ」
マ「背もたれにもクッションが入っていて、腰痛のあたしにも安心ねえ」
マ「連理梓さん、これは」
梓「これは荷物棚下の座席番号。予約している席だと、ランプが緑色に光るよ。ちなみに、いまマンボウが座っているのは1人用。2人席と1人席が用意されているんだ」
マ「1人席なんて、優雅ねえ」
マ「うわあ、運転台からの眺め! 広々としてますう。まるでマンボウまで運転士になったみたい」
梓「これが1号車を予約した理由だ。マリンライナー
ブルーリボン賞にふさわしいのは外観だけじゃない! 車内サービス、そして……
マ「立派な賞までもらっているんですねえ」
梓「さて、ブルーリボン賞をもらった年に注目してほしい」
マ「2014年。はて」
梓「これは、伊勢神宮の式年遷宮の年なんだ。これを機に、『観光にうってつけの豪華列車を!』ということで近鉄が走らせ始めたのが『しまかぜ』なんだよ」
マ「たしかに。どれをとっても、ゴージャスな車両ですもんねえ」
マ「むむむ、これはもしや」
梓「車内サービスの案内だ。専属のアテンダントが回ってくるから、座っていながら、軽食にお土産など、いろいろな品物を注文できる」
梓「車内の施設の案内や、いま座っているプレミアムシートについての説明も載っているよ」
梓「デッキに行けばロッカーがあるから、簡単な荷物なら預けることができる」
マ「おしぼりまでありますよ。こりゃ、取り放題よ~、あ、それ、あ、よいしょ。はってはて♪」
梓「そんなにはしゃがなくても、さっき回ってきたアテンダントさんからもらったばかりだろう。さ、そろそろ小腹が空いてきたころなんじゃないかな。サロン席からの眺めを楽しみながら食事でもとろう」
マ「およよ、もしやこれは、豪華料理の予感……」
マ「パ、パエリア! それもイセエビが載ってますよ。ひゃあ、こりゃめでたいわねえ」
マ「優雅な旅ねえ。ちょっとした新幹線の旅なんかより、ずっといいかも」
梓「さあ、2時間20分の電車旅で、伊勢市駅に到着だ」
マ「優雅な設備をあれこれ探検しているうちに、あっというまに着きましたねえ」
梓「このあとはもちろん、伊勢神宮へご参拝、というわけだけどその話はまたの機会に」
基本情報のまとめ
☆しまかぜ 公式HP※運行時間、運休日、の詳細は公式HPをご覧ください。
〇きっぷは近鉄の窓口でも買えますが、インターネットの予約サービスが便利です!
※しまかぜの利用には「普通運賃」「特急料金」のほかに「しまかぜ特別車両料金」が必要なのでご注意を。
≫筆者:連理梓
≫乗車日:2017年3月27日