2年半の改修工事を終えてこの春、リニューアルオープンした旧函館区公会堂にやってきました。なんと40年ぶりの改修工事だったそうですが工期が長かったですねぇ。
西部地区のランドマーク,元町公園の上にあります国の重要文化財「旧函館区公会堂」は,明治40(1907)年の大火で町会所(および同所にあった商業会議所)が焼失したことから,集会所や商業会議所事務所として明治43(1910)年に現在の場所に建てられたものです。翌明治44(1911)年には皇太子(のちの大正天皇)の行啓の際の行在所として使用されたほか,講演会や音楽会など様々な形で利用され,戦中戦後の混乱期を越えて市民に親しまれてきました。昭和49(1974)年国の重要文化財に指定され,昭和55(1980)年から57(1982)年に大規模な保存修理を実施しました。≫旧函館区公会堂公式ホームページより抜粋
函館観光マップには必ず取り上げられている旧函館区公会堂。明治40年の大火で集会所を作る必要があり寄付が集まらない中、相馬氏が5万円の大金を寄付して造られたそうです。
この色合いがとても目立ちます。グレートと黄色の組み合わせで、なんとなくロシアの建物っぽいと思っていました。近くにロシアの函館ハリストス正教会があったりロシア極東連邦総合大学があるのもあながち関係ないわけではないかもしれませんよね。
重要文化財、旧函館区公会堂は入場不可の記載がいろんなサイトなどに記載されていましたが、2021年の春に公開となっています。
入場料は一般300円です。
公会堂の入口から後ろを振り返ると元町公園が真ん前にあります。その先には海があり横浜や神戸などと似通って雰囲気があります。
函館市公会堂という銘板がありました。
さて入口で入場料を支払い左別室の靴箱に靴を収めて館内を歩き始めました。まずは1階の正面の部屋に入りました。
明治43年、1910年に建てられた内装は大正ロマンならぬ明治ロマンです。
天井の木も素晴らしいですが椅子などの調度品も素晴らしいですね。
建物の右手奥にやってきました。ここは・・
トイレです。
トイレから右手に階段があります。このころはすべて木製です。
沢山の人が触っていったのでしょう。時代を感じさせます。
階段のレッドカーペットは階段の奥の鉄の棒で抑えられています。なかなか合理的なやり方ですね。材料は真鍮でしょうか。
2階にも木製のトイレがありました。
2階になると天皇陛下がお泊りになったりお召替えをされた部屋がいろいろあります。
皇太子殿下(後の大正天皇)や摂政宮殿下(後の昭和天皇)、平成天皇・皇后両陛下が、ご宿泊や休憩・ご昼餐された部屋です。家具類は当初のもので、修復されておりますが、特にベットは真鍮のパイプ製で高級品とされていました。≫函館公会堂公式ホームページより抜粋
大広間でです。奥には演台があります。左にいらっしゃるカップルがドレスを着て記念撮影をしていました。結婚式の前撮りのようです。
こちらは天皇陛下がお泊りになった真鍮製のベッドがあるお部屋です。
素晴らしい調度品が残されています。
御座所です。
優雅ですね。
お食堂。
大広間。
海側にテラスがありますので行ってみました。
天気が悪いのが残念ですが函館の素晴らしい港を一望できます。
美しい函館港を眺めれることができます。
1階に戻ってきました。左奥にある和式の浴室です。
はこだてハイカラ衣装館なるものがあり、ここで衣装を借りて2階で撮影ができるようです。先ほどのカップル以外にも何組か撮影していました。良い記念になりますね。
☆旧函館区公会堂
〒040-0054 北海道函館市元町11−13
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TEL:0138221001
営業時間:[夏季]4月1日~10月31日、火曜日から金曜日 午前9時から午後6時まで土曜日から月曜日 午前9時から午後7時まで [冬季]11月1日~3月31日、午前9時から午後5時まで
休館日:12月31日から1月3日まで※令和3年度の臨時休館日(施設保守点検のため)11月8日(月)および1月25日(火)
≫筆者:おのちん
≫来店日:2021.05.11