こんにちは、はてはてマンボウです。今回は、九重一帯をぐるりと回ってドライヴすると聞いていたのですが。
まぼまぼ、朝からすっかり雨が。
梓「しょうがない、予定を変更しよう」
マ「さすが、連理梓さん。すぐに代案を出してくれます、はってはて♪」
梓「雨の日でも楽しめるとても不思議な『あそびの壺』だ……ここは、すごいところだよ、マンボウちゃん」
マ「はて、いつもと雰囲気が違いますが」
マ「うわあ、びっくりした!」
梓「大分の奥地は……魔窟だ」
マ「まぼ。大分に、いったいなにが」
圏外となる田舎道の先にある、鍾乳洞。しかし……
梓「大分駅から国道10号線をまっすぐ走ること1時間。携帯電話はすっかり圏外だ」
マ「なるほど、鍾乳洞ですか。これなら雨の日でも楽しめそう……あれ」
梓「気づいたかい」
マ「その、妙に、鍾乳洞以外の存在感が」
梓「おそらく初見の人間には、『これが水中鍾乳洞の施設です』と言っても信じてもらえないだろう」
わんちゃん菩薩・にゃんちゃん菩薩、昇竜観音、ボケ封じ
梓「まずは、わんちゃんとにゃんちゃんを楽しんでもらおう」
マ「わんちゃん菩薩に」
マ「にゃんちゃん菩薩……」
マ「あらまあ、あやかろうかしら」
マ「はて! 巨大な観音さまが見えてきました」
梓「九州最大の昇竜観音だ」
マ「ぐるっと見て見てまわれるんですねえ」
梓「少し視線を下げてみよう」
マ「はて」
マ「なんと! 黄金の七福神が」
マ「あ、如来さまに菩薩さま。連理梓さん、今回は解説をしないんですか」
梓「今回は、その……いいんじゃないかな。総体としての雰囲気を楽しんでもらえば」
巨大な池を通りすぎたら
マ「道中、アヒルやらカモやらを飼ってますね」
梓「そりゃ、池があるからね」
マ「はて、池」
梓「まあまあ、とりあえず進んでごらん」
マ「なんだか、文化祭みたいですね」
マ「えっ、どうして信楽焼が突然ひっそりと」
梓「それはだれにもわからない」
マ「もう、池の上にサイがいても驚かなくなってきました」
梓「施設の突当りにあるのが、その名も『あいがもとコイの池」だ」
マ「うわあ、そのまんまです」
梓「さて、池を通りすぎると、美術館がある」
マ「馬の傍らで、セールス……」
梓「レオナール・フジタの絵画もあるよ」
マ「あ、ほんとだ」
梓「そして、裕次郎も」
マ「これは……まごうことなき、裕次郎ですね」
滝と地蔵と昭和ロマンと
梓「さて、美術館を出ると、こっちは伝教大師・最澄」
梓「こっちは弘法大師・空海」
マ「あ、これはもしかして!」
マ「やっぱり! 私を驚かしたアレは、空海だったんですねえ」
梓「その隣には、滝を配してある。日本の心、わびさびだね」
マ「まぼ。よくわかりませんが……あれ」
マ「はて! 滝の向こうに仏像が。芸が細かいわねえ」
梓「さ、鐘突き堂でゴーンとやったら、昭和タイムスリップ館だ」
マ「昭和タイムスリップ?」
マ「あ、ほんとだ。急に昭和レトロが」
マ「上映中と書いてますが、中は映画館ですか」
梓「まあ、入ってみなさい」
マ「まぼ」
マ「なんだか、詰め込めるだけ詰め込んでみました! って感じですねえ」
マ「このパチンコ屋さんは、どこから仕入れて、この建物の中へどうやって入れたのでしょう、はて」
ああ、そういえば鍾乳洞だった!
梓「さあ、いよいよお待ちかねの鍾乳洞だ」
マ「ああ、そういえば鍾乳洞を訪ねてやってきたんでしたね。鍾乳洞へ足を踏み入れるまでに、かれこれ2時間近くぷらぷらすることになるとは思わなかったです」
梓「ちなみに、日本最大の鍾乳洞なんだ」
マ「十分すごいことなのに、鍾乳洞周りが開発されすぎて、もはや驚きが薄くなっています」
マ「うわあ、中はちゃあんと本格的な鍾乳洞です……むむ?」
マ「鍾乳洞の中でも、ちゃんと仏像テイストを忘れないんですねえ」
梓「鍾乳洞ならではの鍾乳石は神秘的だね」
マ「中はよく整備されていて、歩きやすいですねえ。のんびり、たっぷり楽しめます」
マ「うわあ、濁り一つない、済みきった水です」
マ「いったい、どんなところに紛れこんでしまったものかと心配になりましたが、最後はすてきな鍾乳洞の世界を堪能できました、はってはて♪」
基本情報のまとめ
☆稲積水中鍾乳洞 ≫公式HP
〒879-7263 大分県豊後大野市三重町中津留300
≫筆者:連理梓
≫来訪日:2014.09.19