こんにちは、はてはてマンボウです。今日は、JRのきっぷにまつわる雑学を教えてもらえるんだとか。
梓「マンボウちゃんは、きっぷを見て、どこの会社で買ったきっぷか、すぐにわかるかな」
マ「あ、連理梓さん。はて、どこの会社。JRはJRじゃないんですか」
梓「なるほど。まずはそこから説明が必要みたいだね」
北は北海道、南は九州まで。でも、全部で何社?
梓「JRは1987年に、日本国有鉄道、すなわち国鉄が民営化されて生まれた民間の鉄道会社だ」
梓「まずはJR北海道。コーポレートカラーはライトグリーン」
マ「コーポレートカラー、はて」
梓「JRは会社ごとに、会社の色を決めているんだ」
梓「次はJR東日本。コーポレートカラーはグリーン」
マ「あ、たしかに北海道の黄緑の看板よりも色が濃くなってます」
梓「看板のデザインもやや変わっているよね」
マ「はて、今度は東京なのに、なんだかさっきの新青森とはまた違ったデザイン」
梓「これはJR東海の看板。コーポレートカラーはオレンジ」
マ「東京なのに、JR東日本じゃないんですか」
梓「同じ駅にも、JR2社が乗り入れていることがある」
マ「まぼ」
梓「その秘密は、のちほど」
梓「JR西日本はコーポレートカラーがブルーだ」
マ「今度は色が少し薄くなりました」
梓「JR四国のコーポレートカラーはライトブルーなんだ」
梓「最後はJR九州。コーポレートカラーはレッド。お客さんを乗せて走っているJRは以上6社」
マ「はて、お客さんを乗せない列車があるかのような言い草」
梓「JR貨物はお客さんを乗せない」
マ「まぼ」
梓「ちなみに、コンテナブルーと呼ばれる灰色っぽい水色だ」
一目見れば、どの会社で買ったきっぷかがすぐわかるって本当?
梓「さて、このきっぷはどの会社で買ったものだろう。ちなみに南小谷(みなみおたり)は長野県の駅だ」
マ「はて。長野県なら東日本かしら。あれ、でも下の方を見ると博多駅って書いてあるわねえ。それじゃあ九州?」
梓「正解は、JR西日本」
マ「はて! どうしてすぐにわかるんですか」
梓「(4-タ)と書いてあるよね。これでJR西日本発行のきっぷだとわかる」
マ「はて」
梓「JR6社にはそれぞれ1から6の数字が割り振られているんだ。北海道は1、東日本は2、東海は3、西日本は4、四国は5、そして九州は6」
マ「だから、JR西日本の駅で買えば、4の数字が付くんですねえ。しかし(4-タ)の『タ』はなんなんですか」
梓「他会社の『タ』だ」
マ「は、はてはて。またまた難しそうな」
梓「このきっぷを見てごらん。(5- )となっている」
マ「まぼ。『タ』の字がないです」
梓「鳴門から児島までの区間は全部、JR四国の管内だ。一方、さっきの切符は『南小谷 → 大阪市内』だったよね。JR西日本以外の区間も含む内容のきっぷは他社にまたがっているから『タ』の字が付く」
きっぷの謎の記号に君は気づいていたか!?
マ「有能マンボウは、もうどこで見分けるか理解しましたよ。これは(1- )だから、JR北海道で買ったきっぷですね、おらおら~」
梓「そのとおり。だけど、きっぷをどこで買ったのかを見分ける方法はほかにもあるんだ」
マ「まぼ」
梓「じゃあ、次のきっぷはどこで買ったかわかるかな」
マ「ま、まぼ。ずるいです~、数字が書いてないですよお」
梓「ところが、これはJR西日本で買ったきっぷだとわかる」
マ「は、はてはて。どうしてわかったんですか」
梓「よおくきっぷを見てごらん。〇で囲んだ『JR』の記号が並んでいるよね」
マ「あ、ほんとうだ」
梓「その『JR』に囲まれるようにして、記号が書いてある」
マ「『M』ですか」
梓「たしかにそう見えるけど、実はこれ、『W』なんだ。JR西日本、つまりJR-Westの『W』というわけだ」
マ「うわあ、こんな細かいところ、見たことなかったです」
梓「ほかの会社も見てみよう。JR九州は『K』が書いてある」
マ「ほんとうだ!」
梓「同じように、JR四国は『S』が書いてある」
マ「JR KyushuにJR Shikokuというわけですね」
梓「これはどこかわかるかい」
マ「『E』が書いてあるということは……JR Eastだから東日本?」
梓「そのとおり」
マ「正解でしたか、はってはて♪」
梓「じゃあ、これはなんだろう。ちなみに『C』が書いてある」
マ「はて。『C』が付く会社なんてなかったですよう」
梓「Centralの『C』、つまりJR東海の『C』だね」
マ「東海なのに、英語名はセントラルなんて、不思議ですねえ、はて」
梓「さて、残すは最初に見せた北海道のきっぷだ」
マ「これは、なんのアルファベットですか。『H』じゃないような」
梓「残念、これは『北』だ」
マ「まぼ! と、突然の変化球とは」
2つの会社が営業する駅って?
マ「ところで、連理梓さんは最初に、2つのJRの会社が営業する駅があるって言ってましたよね」
梓「東京駅でその話をしたね」
マ「それって、どういうことなんですか」
梓「在来線と新幹線が乗り入れている駅で、こういうことが起こるんだ」
マ「はて」
梓「たとえば、東京駅。在来線と東北・北陸・上越新幹線はJR東日本が営業している。しかし、東海道新幹線はJR東海の持ちもの」
マ「たしかに」
梓「なので、在来線と東北・北陸・上越新幹線のホームはJR東日本が営業しているし、東海道新幹線のホームはJR東海が営業している。当然、看板も違ってくる。加えて、きっぷ売り場も2つの会社が入っているんだ」
梓「これは東京駅の入場券。JR東日本とJR東海、どっちの会社から買ったきっぷだろうか」
マ「マンボウ、学習しましたよお。アップにしたら『C』だから、JR東海ですね」
梓「今度は博多駅で買ったきっぷだ。ちなみに博多駅は、新幹線をJR西日本が、在来線をJR九州が運営している」
マ「こっちは(6- )だから、JR九州で買ったきっぷですね、はってはて♪」
集めて楽しい! 記念乗車のきっぷ
梓「JRのきっぷは、自動改札機に通したり駅員さんに渡したりするまえに、『持ち帰りたいです』と駅員さんに一言伝えると持ち帰ることができる」
マ「JR九州は桜の乗車記念スタンプですねえ。いい旅の記念になりそうです」
梓「上野は、パンダがパレットを持っている。動物園やたくさんの美術館が並ぶ上野公園を意識したものだね:
マ「こりゃかわいい! 集めるのが楽しくなりそうすね、はってはて♪」
≫筆者:連理梓