【この旅の3日目】
礼文島の観光は初日に終わりました。半日もあれば観光は終わっちゃいますね。だから急ぎのツアーなどは礼文島に泊まらずにフェリーで利尻に渡ってしまうのがわかりました。でも礼文島は「花の浮島」と呼ばれ、花咲き乱れる様子を見ながらのトレッキングが醍醐味です。
そこでペンションうーにーの皆様にご相談し、桃岩展望台コースを歩くことにしました。島の南端の知床という場所まで送っていただきそこからペンションまで歩きます。
朝の食事を終わって、知床のスタート地点まで若主人殿が送ってくださいました。ここに来るのは「北のカナリアパーク」経由で来るのがショートカットで早いということでそのコースで来ました。
現在地はこのように島の南端です、そこから北西に進み元地灯台へ、そこから北上し桃岩展望台へ向かって歩きます。約2時間半のトレッキングコースです。
距離は約4,5キロ。
説明版には「知床から元地灯台まで2キロ、比較的緩やかな登りが続き、元地灯台から桃岩展望台までは東側に利尻富士、西側には猿岩、桃岩を眼下に見下ろす尾根の道となっています。歩道沿いには礼文島ならではの可憐な高山植物を見ることができます。」と書かれています。
説明版の横は知床の本吉商店です。
さて、ゆるやかな登りとはどれくらいなものだろうと初めての道なので勝手がわかりませんが歩き始めました。
最初のうちだけ家も近くにあるので砂利道になっていて畑もあります。それにしても毎日霧が濃いですわ。
スタート地点から200メートルです。北のカナリアパークへ行く道は先日の記録的な大雨で通行止めになっていました。
実は礼文林道コースという8,2キロ、3時間の良いコースがあるのですが雨で通行止めになってしまっていて次善の策として、この桃岩展望台コースにしたのです。
それにしても、宿の話では「6月、7月が花がすごくて8月末は花は終わっている」ということでしたが、どうしてどうして、いろんな花が咲いていました。
これは、ツリガネニンジンでしょうか。
桃岩遊歩道と書いてあります。元地灯台まで1、5キロです。
砂利道が終わりこのようなトレッキングっぽい感じの道になってきました。
8月の27日なので確かに終わった花も見かけます。
ここには車が1台置いてありました。ここまで車が入れるのでしょうね・
ここからが本当の桃岩展望台コースなのでしょうか。このコースに咲く花の案内があり15種類ほどの写真で説明してありました。
霧で先があまり見えませんがとても気持ち良いです。
礼文島には熊もキツネもウサギも狸も野生動物がいません。もちろん蛇もいないので安心して歩けるところがすごいです。
8月の大雨で道の真ん中の土が流されてしまったようです。
緩やかな坂と説明があったとおり、全然登山という感じではなくほんとトレッキングというはハイキングコースです。
そして沢山の咲いている可憐な花や終わっている花がいろんな表情を見せていて思わず写真をたくさん撮っていました。
礼文島には固有種の花も多いのですが花の知識がないのでどんな花なのかわかりません。
でも白でも黄色でも違う花がいろいろあって美しいです。私の殺伐としたハートに一服の清涼剤のような影響を与えてくれます。
1人だけすれ違う人がいましたが、人影もなく密にならずゆっくりと進めます。
元地灯台まであと1キロのところまでやってきました。ところどころにこのように案内板があり距離がわかるので初めてでも安心です。
そして、道を間違うような場所がありませんか?と宿の若女将に聞いたのですが「道は一本道で間違うようなところはありませんよ」とキッパリ教えてくださいましたので安心して歩いていきました。
霧で髪がすっかり濡れて、汗なのか霧なのかわからない水滴が顔から落ちていきます。
アザミも終わりですね。最盛期に来たらヒョウモン蝶系の珍しい蝶が見れたかもしれないのになあ。
本島は6月末に予約していたのですが、ANAから連絡があって「稚内~羽田が欠航になりましたあ」という死の宣告がありまして、7月に予約変更の連絡を宿に入れたのですが他の人たちが早く変更連絡いれていて部屋の空きがなくなっていたのです。
8月終わりころは気候が落ち着いていて花は終わってますけど良いですよ。と宿からお聞きしてこの時期にしたのですが、この時期にしてはレアな霧につつまれて何も見えない日になっちゃいました。
まあよく考えたらGO TOトラベルの対象にもなるし良しとしましょうか。
美しい花に囲まれて歩くのでついつい足が止まってしまいます。
礼文島では本州では高山でしか見れないような高山植物が海抜0メートルの海岸でも見れるのが特徴です。
だんだん道の真ん中の花や草が茂ってきはじめました。一人だけすれ違った若者が膝上まで濡れていたのはこのせいだなと理解しました。
この花は紫と白があるんですね。美しいなあ。
白は良く見ると紫色を少し帯びています。
高山蝶のベニヒカゲを発見しました。というかこのあたりから沢山のベニヒカゲに遭遇です。食草があるのでしょうね。
元地灯台に到着しましたあ。
元地灯台は1954年に点灯したと書いてあります。
元地灯台も霧に包まれています。元地灯台から尾根づたいに桃岩展望台まで歩くのですが途中はお花畑と書いてあったので楽しみです。
晴れていればここから利尻富士の素晴らしい景色が見れるそうです。
≫この旅の次の記事:花の浮き島、礼文島のトレッキング「桃岩展望台コース」元地灯台から桃岩展望台へ│【8月】稚内・利尻・礼文の旅 5泊6日 その19
☆元地灯台
〒097-1201 北海道礼文郡礼文町香深村
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≫元地灯台 紹介ホームページ
≫筆者:おのちん
≫訪問日:2020.08.27