こんにちは、はてはてマンボウです。このあいだ、いのちのたび博物館を回遊して以来、マンボウはすっかり恐竜のとりこ。
「恐竜好きの君はもう、命の旅に出たか╿北九州市 いのちのたび博物館」
↑「いのちのたび博物館ってどんなところ?」「恐竜の博物館のことを知りたい!」という方は、こちらの記事もチェックしてくれ~まあんぼう~
マンボウ「はて~、やっぱり恐竜はかっこよくって、すてきねえ」
マ「こういう情けない顔をぼおっと眺めるのも、癒されるわねえ」
マ「あ、翼竜が見えてきた。そういえば『翼竜は恐竜じゃない』みたいなことを、だれかが言っていたような」
梓「私です」
マ「わ! びっくりした! 連理梓さん、どこから現れたんですか」
梓「翼竜と恐竜をまちがえる者のまえに、私はいつでも現れる」
マ「はて」
梓「人はいつも、翼竜や首長竜と、恐竜を勘違いする」
マ「要するに、大昔の似たような時代に生きていた大きめの生きもののことなんじゃ、はて」
恐竜の定義は『脚』にある!
梓「さて、恐竜の定義を考えるときは、その脚のことさえ考えておけばいい」
マ「脚ですか、はて」
梓「ほら、もうわかっただろう」
マ「このヒントだけじゃ、わかりませんよう」
梓「これは、ロンドン自然史博物館に展示されていた首長竜だ」
マ「イカの干物みたいな色をしていますねえ」
梓「脚の話をしていたんだから、脚に注目してほしい」
マ「ああ、そういえば」
梓「恐竜は、胴体から脚が垂直に降りているよね」
マ「首長竜は、ヒレみたいな脚が横へびろんと伸びています」
梓「そう、だからこそ、マンボウの言うように、干物みたいな展示をすることができる」
マ「たしかに」
長い首でも違う種類? 首長竜と雷竜
梓「ちなみに『雷竜』という首の長い恐竜たちを指すグループがあるけれど、これはれっきとした恐竜」
マ「雷竜、はて。なんて読むんですか」
梓「カミナリ竜だ。雷竜を代表する恐竜『ブロントサウルス』の『ブロント』が『雷』を指すことから、このように呼ばれている。さて、写真の雷竜の脚はどうなってるかな」
マ「下に向かってまっすぐ伸びています」
梓「さっきの首長竜はどうだった」
マ「ああ、干物ですね。横に向かって伸びていました」
梓「そのとおり。ここから、同じ首が長い生きものでも、
①脚が横に向かって伸びている首長竜と
②下に向かってまっすぐ脚が伸びている雷竜は
どうやら違う種類の生きものであるらしいことがわかる」
恐竜の定義とは
梓「まとめると、恐竜の定義とは『直立歩行をする爬虫類』ということになる」
マ「なんだか覚えにくいわねえ」
梓「要は、腰の横から地面に向かってまっすぐに脚が伸びているということ。さっきの首長竜はどうだった」
マ「ヒレの脚が横に伸びていました」
梓「そういうわけで、首長竜やさっきも出てきていた翼竜は恐竜ではない」
マ「身体が大きければなんとなく恐竜ってわけじゃないんですねえ」
梓「そう、身体が小さくても恐竜だ。スズメだって恐竜だからね」
マ「は、はてはて。どうしてスズメが」
鳥は爬虫類!?
梓「鳥は恐竜の子孫だって話は聞いたことがあるかな」
マ「最近は羽毛の生えた恐竜も見つかっているって聞いてます。再現される恐竜も、羽毛が生えてていてびっくりしますよねえ」
梓「つまるところ、鳥類は『進化した恐竜』ともいえる」
マ「鳥は恐竜の仲間ってことですか」
梓「そのとおり。翼竜は恐竜じゃない。けれど、鳥は恐竜だ」
マ「ちなみに、翼竜と鳥は……」
梓「もちろん、違う種類の生きものだ」
マ「これが全部恐竜……」
梓「直感では受け入れづらい感覚だとは思う」
マ「あ、ちょっと待ってちょっと待って。でも、さっき、『恐竜は直立歩行をする爬虫類だ』って言ってましたよね」
梓「よく覚えていたね」
マ「へへへ。あたしゃ、有能ですから。おらおら有能マンボウと呼んでください。恐竜は直立歩行をする爬虫類だぜ、おらおら~」
梓「それで、話の続きは」
マ「は、そうでした。恐竜は爬虫類なんですよね。そして鳥は恐竜なんですよね。それじゃあ、鳥は爬虫類ってことですか」
梓「三段論法というやつだね。そのとおり、鳥は爬虫類だ」
マ「ま、まぁんぼう……言い切りましたね」
梓「急にはてはて心配マンボウに戻ったね。この辺の話は小林快次さんの『恐竜は滅んでいない』に詳しいから、興味があれば読んでみるといい」
マ「はあい。今度、図書館を回遊してみます」
この記事のまとめ
梓「今回はとにかく次の3つのことを覚えておくといい。すなわち、
①恐竜とは直立歩行をする爬虫類
②なので、首長竜や翼竜は恐竜ではない
③鳥は恐竜の仲間
マ「それならマンボウでも覚えられます、はってはて♪」
≫筆者:連理梓
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