【 京都 】古さと新しさの融合、国の有形登録文化財|京都市の船岡温泉

大徳寺を通り船岡温泉へ

今宮神社門前の「かざりや」と「一文字屋」であぶり餅を食べた後は歩いて船岡温泉へ向かいました。徒歩10分くらいかな。

途中、大徳寺を通ります。紅葉も終わりがけですね。

苔の上にもみじの葉っぱが落ちてきてとても美しいです。

竹林は嵐山じゃなくても見れるのです。

雨の朝の大徳寺は人通りもすくなく、ゆっくり歩きました。

大徳寺は、臨済宗大徳寺派の大本山で龍寶山と号するのです。

見事な庭園で知られる仏教寺院です。紅葉が美しいデスね。

大光院

創業は大正12年、国の有形文化財 船岡温泉

名物大たこ焼きの看板があるニューパーラーカドヤがある風情ある三叉路の角を曲がりました。

おおっ、これが銭湯かという風情の古い建物がそこにはありました。

さすが国の登録有形文化財です。

玄関を開けると天井には古いタイルが張ってありました。

番台です。古めかしくていいなあ。昭和初期の香りがプンプンします。

欄間も凝ってますね。

右手が御殿方、左が御語婦人の入り口になっています。

脱衣所です。ここから浴室がなんとなく見えます。あっ、この中庭に露天風呂がありますやん。

脱衣所の欄間もすごいです。タイルはマジョリカタイルというそうです。

【マジョリカタイル】明治末期に西洋建築と共に普及した表面に凹凸のある装飾タイル。≫サイト「京都の銭湯」から引用

脱衣所から浴場に行く途中には手洗いがあります。また、浴場には小さいながら電気風呂、高温深風呂など9種類もの湯船とサウナがあります。

【上海事変モチーフの欄間】脱衣所の欄間は上海事変が題材。ワンコや電話かける人、よおく観察してみよう。≫サイト「京都の銭湯」から引用

雨の日曜日の朝、沢山のお客様がいらっしゃいました。外人さんもちらほら。

丸窓から見えるは船岡温泉の玄関です。

牛乳や珈琲牛乳、古くからのジュースなどが冷蔵庫には入っています。

外に出て隣を見るとなにやら別の建物があります。

なんでも昔は風呂がついている料亭だったそうです。

【船岡温泉の歴史】≫サイト「京都の銭湯」より引用
船岡温泉の歴史は大正12年、初代”大野松之助”が料理旅館「船岡楼」として創業したことに始まる。上賀茂で庭石屋を営んでいた松之助の庭好きが高じた結果だったが、この庭石屋スピリットは代々”いじり好き”として受け継がれていくことになる。場所は西陣のど真ん中。主な客層が西陣織の若旦那衆だったことも、贅を尽くし豪華絢爛に発展していった要因と云えよう。現在も堂々たる風格でお客様をお出迎えする軒唐破風は昭和3年に作られたもの。 昭和7年には近くの「菊水橋」が市電開通と共に壊されると聞きつけ、石造欄干を譲り受け浴室への渡り廊下に使用してしまう。 やっぱり石が好き。”伍一郎”は、病院の低周波治療器をヒントに通産省に何度も出向いてまで日本初の電気風呂を導入するなど、新しいことをどんどんやってのける質実剛健な精神の持ち主。あの欄間が掛けられたのもこの時期だが戦争に勝った喜びなど当時の日本の熱も感じ取ることが出来る。”定”は歴代で唯一の女性。夫である伍一郎が早くに亡くなった為、妻が切り盛りした時代がある。”義男”も岩風呂の増築などやっぱり石が好き。番台で現役活躍中。当代”松之助”は浴槽の瓦屋根を「外人さんが喜ぶかな、思て」つくったとか。常に面白いことにアンテナを張っている当代には銭湯以外のことも何でも訊いてみたくなる。そして、肌の美しさは、きっと銭湯効果。これからもどんな増殖を見せてくれるか、客を飽きさせないエンタメ精神豊富な『KING OF 銭湯』だ。

嵐電で嵐山へ、とにかく人が多い紅葉の渡月橋|京都市

 

☆大徳寺
〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町53
GoogleMapで開く
TEL:075-491-0019
公式ホームページ 大徳寺

☆船岡温泉
〒603-8225 京都府京都市北区紫野南舟岡町82−1
GoogleMapで開く
TEL:075-441-3735
営業時間:15:00~25:00 (日曜日:08:00~25:00)
定休日:なし
入浴料:大人430円 小学生150円 未就学児60円
公式ホームページ 船岡温泉

 

≫筆者:おのちん
≫来店日:2016.11.27

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