こんにちは、はてはてマンボウです。今回は徳島県鳴門市に来ています。時刻は朝の8:15です。
駅前には、地元のサッカーチームの、のぼりが立っています。マンボウはここから、徳島バスで回遊するのです。ちゃんと1人で目的地まで着けるか不安です。はてはて心配マンボウ……。
綺麗な海の横を走っていくのです。大きな橋も見えますねえ。
わざわざ早起きするなんて! それでも朝イチから入るべき理由とは?
さて、着きました、大塚国際美術館です! ぼーっとバスに揺られていると、20分ぐらいですぐに到着しました。徳島駅からだと1時間以上かかるみたいねえ。
ここが開くのは9:30からだそうで、マンボウ、30分は早く着いちゃいました。
なんでも、全部の絵画を回るのは1日がかりになるとかいう噂を聞いて早めに来たんですけど、大げさじゃないんですかねえ、はて。
入口でチケットを買うと、ながーいエスカレーターを昇ります。41mもあるんだそうです。階段を掃除する人は大変ねえ。
大塚国際美術館というのは、世界中の名画を陶板で再現しているのだそうです。
とりあえず、順番通りに回ろうかしら。まずは、地下3階から。正面にあるのは「システィーナ・ホール」、はて……。
いきなり『最後の審判』から! 地下3階は特別なホールと古代・中世
はて
はて!
はて~!
こりゃすごいですよ、連理梓さん。一面が絵になっているこんなホール、見たことありません、あたしゃ驚きました。
……はっ、今回はナビゲーターがいない。は、はてはて。仕方がない、今回はぼーっと回遊しようかしらねえ。
なになに「ここはミケランジェロの『最後の審判』が描かれている」と。マンボウも、ミケランジェロは聞いたことあります。
次は「エル・グレコの祭壇衝立復元」。ひょえ~、この祭壇画も何メートルもある祭壇画が再現されていて、荘厳ねえ。
はて、回遊しているうちに、外に出たみたい。これは『貝殻のヴィーナス』、と。ローマ帝国の時代の絵まで再現されているのねえ。
今度は『アレクサンダー・モザイク』。ああ、なんだか見覚えがあるわねえ。世界史の教科書かしら。
ナポリの国立考古学博物館で見た本物と比べても、どっちがほんものかわからない! 驚きねえ。
ローマ帝国の時代から、中世に移ったみたい。なになに、ここも「スクロヴェーニ礼拝堂」を再現した場所なのねえ。天井の鮮やかな青色の塗りと絵をみんな見上げています。
中世の絵画が並んだゾーンを進んでいきます。
はてはて! 優雅な絵が見えてきました。ああ、これは見覚えがあります! たしか、フランスの、なんか難しい名前の美術館だったような、はて……。
ああ、そうそう、パリのクリュニー中世美術館で見た『貴婦人と一角獣』! ほんものは織物だから質感は違うけれど、絵の気品は変わらないわねえ。
ここまでで、地下3階の展示は終わりと。もうずいぶん回った気がするけど、まだ中世が終わったばかり……。エスカレーターを昇ると、地下2階のルネサンスとバロックのフロアへ。
三巨匠からフェルメールまで╿”知ってる!”が続いていく地下2階のルネサンス
ひょひょひょ、いきなり有名な絵が! 『ヴィーナスの誕生』はマンボウも、もちろん知ってます。
今度はレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』!
ラファエロの『小椅子の聖母』は滑らかな質感が美しいわねえ。赤んぼうを抱えるのはマリアさまかしら。
こっちはミケランジェロの『聖家族』。同じ丸い絵だけど、さっきのラファエロに比べて、なんだか動きがあるように感じられます、はて。
ああ、『真珠の耳飾りの少女』! フェルメールって神秘的で、癒されるわよねえ。
モネの『大睡蓮』に囲まれて、優雅なひとときを
ちょろちょろしているうちに、あっというまに12時になってました。フェルメール・ギャラリーのすぐ近くにある「カフェ・ド・ジヴェルニー」でズコットを食べて一休みです。
池を眺めながらの休憩、すてきじゃないの。
マンボウ、池の先も回遊してみました。モネの『大睡蓮』がぐるりと描かれています。ここを抜けると、地下1階の「バロック・近代」のフロアに出るみたいねえ。
印象派はお好きですか╿近代の絵画を駆け抜ける地下1階のバロック・近代
『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』はルノワールねえ。いつのまにか、印象派も出てくるように。
優雅な女性、可憐な少女の絵が続くわねえ。
こっちはクリムトの『接吻』。艶やかでゴージャスだけど、繊細な絵よねえ。
なんだか、マンボウみたいな顔の絵が。『叫び』……ああ、これって『ムンクの叫び』じゃなくて『叫び』が正しい名前なのかあ。
地下1階をちょろついたら、次の1階と2階の「現代・テーマ展示」のフロアに続きます。おらおら~。
圧巻の原寸大『ゲルニカ』╿1階・2階の現代絵画
デデーン! 『ゲルニカ』の登場です。原寸大で飾ってあってびっくりしました。教科書で見ると小さな絵だけど、実物は横も3m以上あるし、高さも2,3階建てぐらいの高さがあって、迫力に圧倒されます。
アンディ・ウォーホルの『マリリンモンロー』。なんだか、間違い探しみたいねえ。
『茹でた隠元豆のある柔らかい構造』……ダリの絵は、題名も内容も不思議な絵。でも、なんだか記憶に残っちゃうインパクトがあるのよねえ。
はて……これも、絵ですって、はてはて! こっちは、だまし絵ゾーンです。
ほんものの彫刻みたいだけど、これも絵なのよねえ。
現代絵画の先は、鳴門の海を望めるテラスが!
一番上の階は庭園につながってます。チケット売り場からずうっとエスカレーターを昇ってきたけれど、ここでまだ2階なのって、不思議よねえ。地下3階から1階の部分は山のなかを繰りぬいてできているから、こういう仕組みになっているみたいです。
淡路島から徳島への自動車道が見える庭園でぼーっとしています。朝から回ったけれど、あっというまに17時まえになったわねえ。
館内には、ポカリスエットやオロナミンCを売ってる自販機がちらほらあります。
梓「それはもちろん、大塚製薬の商品だからだよ」
マ「うわあ、びっくりした! 連理梓さん、閉館間際になって現れるとは思いませんでした」
梓「マンボウと一緒に回っていると時間がいくらあっても足りないから、一人で回っていたんだ」
マ「むっ。たしかにマンボウ、のんびり回遊してましたけど。写真はいっぱい撮りましたから、あとで解説してくださいよ」
梓「ははは、わかったわかった。ところでマンボウちゃんは、大塚国際美術館の大塚はなにに由来しているか、わかったかな」
マ「大塚、はて」
梓「ポカリスエットを売っている会社は」
マ「大塚製薬……あ、だから大塚国際美術館なんですね! ああ、今日もマンボってしまった」
梓「鳴門駅にのぼりが立っていた徳島ヴォルティスのメインスポンサーも大塚製薬だよ。もともと、大塚製薬は鳴門市から始まった会社だからね。神戸淡路鳴門自動車道からバスで徳島へ来たときも、大塚製薬の大きな看板がいくつも見えただろう」
マ「はっ……もちろん、マンボウは最初から気づいていましたよ、おほほのほ」
《解説》5分でわかる! 西洋絵画の美術史
↑「西洋絵画の流れをざっくり知りたい!」という方は、こちらの記事もチェックしてくれ~まあんぼう~
基本情報のまとめ
☆大塚国際美術館 ≫公式HP
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字 福池65-1
≫googleMapで開く
TEL:088-687-3737
営業時間:9:30~17:00
休館日:※休館日は月曜日(祝日の場合は翌日) 1月は連続休館あり、8月無休
≫筆者:連理梓
≫来訪日:2017.08.30
※「はてはてマンボウのブログ」は移転しました。
はてはてマンボウの 教養回遊記 (hatehatemanbou.com)