笠利町から名瀬の宿への移動中に看板を見つけて駐車場に車をとめました。
入場料は550円かかりますがガイドさんの説明つきで館内を見学できます。
門をくぐると右手には「美ら門の由来」がありました。美ら、やっぱ沖縄やん。
中に入ると左手に事務所があり料金を払います。開始時間が決まっていて10分弱待ちました。奄美はどこもペイペイで支払いができるのでペイペイのポイントがたまってしょうがありません・笑
大島紬は高価とか泥染めとかしか知識がなかったのでガイド付きで本物の工場を見学できるのは良い機会と思います。
奄美大島紬の定義なるものが5つほど書いてありました。
さて料金を支払ってその横にある待合でしばし待ちます。
ガイドさんがやってきて館内の案内開始です。動画は5秒ほどですから雰囲気だけね。
待合を出ると目の前には大島紬の販売所があります。ここは最後に立ち寄ることになります。まずは左手の坂をあがっていきます。
すぐに左手にあったのが泥染発祥の地の看板。
看板の裏手には泥染のドロ畑がありました。ここの成分は鉄が多く含まれているそうです。それがシャリンバイの木と合わせると大島紬の色がでるそうです。
も少し進むと実際に泥染めに使っている現場がありました。
さて1つ目の建物に入ります。入口に大島紬を染めるのに使う車輪梅(シャリンバイ)が植えてありました。
そのシャリンバイをチップにして煮沸してあります。
こんな感じでシャリンバイをチップにします。
なんとなく赤っぽい色になっていますね。
シャリンバイで何十回も染めたり泥染めも何度も何度も繰り返します。
シャリンバイ80回、泥染め5回で左の色になるようです。こりゃ手がかかりますわ。
地味な作業が続くのです。
さらに上の方に上がっていきます。途中にはいろんなハイビスカスが植えてありましたよ。
機織りと着色
さてこちらは機織りや着色している棟です。
機織り工程の開始です。
次の工程では糸に色をつけています。これって戦後に久留米絣の勉強に久留米に行って化学染料を取り入れたんだそうです。
大島紬は1300年の歴史があるそうですがこのような近代的なことも取り入れてるんやなと思いました。
染色工程です。
最終工程では柄がちゃんと合うように針で糸を前後に動かして微調整していました。
本当にいろんな工程を何回も何回も繰り返ししかも細かな作業で時間をかけて作っているのでお高くなるのはわかるなあと思いました。
だからこそ、昔ながらのやり方は伝統工芸として国などが残して、新しい手法で簡単に作れるようにして値段を安くしてもっと売れるようなやり方も地域おこしとしては良いのではないのかなとも思いました。
一通り見学が終わったら全体が公園のようになっている別ルートで売店に降りていきました。この橋の下を見たら赤い大きな鳥がすーっと飛んでいきました。
その話をガイドさんにしたら「アカショウビンかな、今年は少し早いですね」と言われていました。
売店ではトイレに入りましたが、奄美では男性は「いんが」、女性は「うなぐ」と言うようです。
お安いものから10万円のシャツ、反物は100万以上のものが置いてあります。10万円のシャツはシックな黒い大島紬で少し心が揺れました。
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☆大島紬村
〒894-0411 鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1945
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TEL:0997623100
営業時間:09:00~17:00
定休日:年末年始(12/31, 1/1)
≫大島紬村 公式ホームページ
≫筆者:おのちん
≫来店日:2021.04.10