こんにちは、はてはてマンボウです。今回は、和歌山の南の方を回遊しています。
波に流されているうちに、田辺の町へ辿りつきました。穏やかな海が広がっているわねえ。
あら、ぼおっとしている間に、あっというまの夕焼け。温かなだいだい色が、紀南の海によく映えています。しかし、こんな時間になるとお腹もすいてくるわねえ。
梓「田辺に来たなら、やっぱり海鮮を食べたいよね。田辺では、あの『海のギャング』が堪能できるんだよ」
マ「あ、連理梓さん。はて、海のギャング。恐ろしい名前ねえ、いったいなにが出てくるんでしょうか」
田辺駅前の小路を訪ねて
梓「紀伊田辺の駅前にある弁慶町商店街へとやってきたよ」
マ「ところで、どうして弁慶町と言うのでしょうか」
梓「そりゃあ、源義経の従者で有名な、武蔵坊弁慶の生地だからだよ」
マ「あの弁慶って、この田辺で生まれたんですか! それは知りませんでした」
マ「この商店街の中に、噂の海鮮のお店があるんですねえ、はってはて♪」
梓「ないよ」
マ「はて」
マ「は、はてはて。こんな小路を進むんですか」
マ「あ、着きました。駅前から5分も歩いていなかったかも。なんだか、田舎のおばあちゃん家に来たって感じで、落ち着くわねえ」
まずはお通し、たまご豆腐から
マ「いろんなメニューがあるわねえ……」
梓「とりあえず、悩んでいる間に、お通しのたまご豆腐をいただいてみたら」
マ「あら、お通しにたまご豆腐なんて珍しいわねえ。大きなお玉でさっとすくってきたような感じ……って、うわあ、上品なお味! たまご豆腐って、さっぱりしていながら、どこか一癖あるようなイメージなんですが、このたまご豆腐は穏やかな口当たりで、箸休めにうってつけですね」
梓「メニューのおすすめにもなっていた、タコのからし味噌だよ」
マ「タコの身も分厚いですねえ。味噌との相性がバツグンです」
本日の焼き魚「赤っぽ」、そしてお待ちかねの……
梓「ここらで、本日の焼き魚をいただこうか。今回は赤っぽを頼んでみた」
マ「はて、赤っぽ」
梓「ハタ科の魚らしいね。和歌山の地元の人たちにはよく食べられている魚だそうだ。煮つけや塩焼きにされる」
マ「あらあら、言っているうちに、赤っぽがやってきました」
マ「さっぱりとした口当たりの白身魚ですねえ。油のくどさはぜんぜんなくって、食べやすいです……むむむ」
梓「どうしたの、マンボウちゃん」
マ「赤っぽの向こうに、なにやら唐揚げのようなものが」
梓「気づいちゃったみたいだね」
梓「これが、田辺の名物料理、海のギャングこと、うつぼだ。今回は唐揚げにしてもらった」
マ「は、はてはて。うつぼって……」
マ「あの、うつぼですよねえ。あれが……」
マ「こんなにおいしそうな唐揚げに!」
マ「なんだか、ごつごつとした見た目ねえ」
梓「骨が多いから、食べるときには気をつけてね」
マ「はて! 食べてみると、ゼラチン質が多い、ほわっとしたお味。あの海のギャングが、こんなにおいしい唐揚げになってしまうとは……」
梓「ほかにも、鍋に入れて食べたり、いろんな食べ方があるらしい。お店の人に、おいしい食べ方のおススメを聞いてみるのもいいかもね」
シメは海鮮丼と、かつおのお茶漬けで
マ「海鮮丼は、いろんな種類のお魚が散りばめられていますねえ!」
マ「あらあら、ホタルイカまで」
梓「マンボウちゃん、かつおのお茶漬けも食べてみないかい」
マ「はて、かつおのお茶漬け」
梓「紀南では、かつおをお茶漬けにして出してくれるお店もあるんだよ」
マ「シメに食べる料理に最高ですね。小路の先には、和歌山のおいしい海の幸が広がっていました、はってはて♪」
基本情報のまとめ
≫公式HP 〇南紀田辺のうつぼづくし からかさ(「田辺商工会議所 地域資源∞全国展開プロジェクト」より)
〒646-0031 和歌山県田辺市湊34−45
※駐車場はありません。すぐ近くのコインパーキング(100円/時)が便利です。
≫筆者:連理梓
≫来訪日:2019.04.19