こんにちは、はてはてマンボウです。今回は、大阪の天王寺エリアを回遊しています。
はて、四天王寺。聞いたことがあるような。
梓「四天王寺といえば、聖徳太子の建てたお寺だよ」
マ「あ、連理梓さん。聖徳太子が出てくるとは、そりゃあ有名なお寺のはずですよねえ。さっそく行ってみましょう」
聖徳太子の概要とアクセス
梓「四天王寺は、593年、飛鳥時代に建てられたお寺だ」
マ「そりゃあ、古いわねえ」
梓「593年といえば、ピンと来るかい」
マ「まぼ」
梓「聖徳太子が推古天皇の摂政に就任した年だ。593年、聖徳太子、コックさん」
マ「あ、いつもの語呂合わせですね、はてはて」
梓「物部守屋(もののべの もりや)と蘇我馬子(そがの うまこ)の合戦が起きた。このとき蘇我氏についた聖徳太子が、自ら四天王像を彫ったところこの戦いに勝利した。というわけで、四天王を安置する寺院が建立された」
梓「お寺の建造物の並びを伽藍配置(がらんはいち)と呼ぶ。『四天王寺式伽藍配置』は、南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂が一直線に並び、それを回廊が囲む形式で、日本で最も古い建築様式の一つとしても知られているよ」
梓「JRの天王寺駅や近鉄の大阪阿部野橋駅からは、歩いて15分ぐらいだ」
マ「あ、もしかして『天王寺駅』って、四天王寺が由来になっているとか」
梓「そのとおり」
マ「言い当てましたよお、さっすが有能マンボウちゃん、はってはて♪」
境内を見て回ろう!
梓「四天王寺には大きな入口が2つあるよ。まずは名前のとおり南側へ大きくそびえる、南大門」
マ「立派な門ですねえ」
梓「一方、西側に控えるのはこの石鳥居だ」
マ「大日本、仏法最初、四天王寺、でしょうか。やっぱり、昔から仏教を伝えていることを誇っているんですねえ」
梓「日本へ仏教が伝わったのは538年。四天王寺が、日本仏教の最初期からあるお寺なのは間違いないからね」
マ「あの鳥居の額(がく)みたいなものにはなんと書いてあるんですか」
梓「『釈迦如来 転法輪処 当極楽土 東門中心』と書いてある」
マ「よ、読めません……」
梓「『お釈迦さまが説法をするここは極楽の東門の中心だ』という意味」
マ「ほええ、意味があるんですねえ。あ、この鳥居の向こうにも建物が見えます」
梓「こっちは、西にあるから西大門。通称、極楽門」
マ「松下幸之助さんが寄進したんですねえ……むむむ、門の柱に転法輪(てんぽうりん)。はて」
マ「 あ、ほんとにあった」
梓「これを回転させると、直接法門に触れて、心が現れるそうだ」
マ「たっぷり回しますよ~、おらおら~」
梓「心静かに回さない効果がないよ、マンボウちゃん」
マ「まぼ」
伽藍の周りをぐるぐる巡る
梓「手水舎を見つけたら、まずは身を清めよう」
マ「なんと、境内に中学校が」
マ「校内にも観音さまがいるんですねえ」
マ「はて。聖徳太子のお寺ですが、弘法大師の修行像が」
マ「こっちには不動明王が」
梓「四天王寺は元来から、特定宗派に属しない、いわゆる八宗兼学(はっしゅうけんがく)のお寺だったからね。いろいろな像があるのもうなずける」
マ「はて! こっちには無数の弘法大師が並んでいます」
梓「伽藍のすぐ北側には、石舞台が広がっている」
マ「ふむふむ。住吉大社や厳島神社に並んだ、日本三舞台、と。なんだかわからないけどすごそうねえ」
梓「古来の作法にのっとった舞楽がここで舞われることもあるそうだ」
マ「あら、こりゃこりゃ、舞台の上には昇っちゃだめですよ~」
いよいよ四天王式伽藍配置へ!
梓「さあ、いよいよ伽藍配置の中へ向かおう」
マ「立派な五重塔ですねえ」
梓「五重塔の隣には金堂が備えているね。救世観音菩薩と、四天王が祀られているよ」
梓「ちなみに伽藍配置を含めた四天王寺の全体像は、上から見るとこんな感じ」
マ「こうして見ると、建物が一直線に並んでいて、その周りを塀が囲んでいるというのがよくわかりますねえ。しかし、これはどこから見ているんですか」
梓「それはもちろん、日本で一番高いビル、あべのハルカスだよ」
マ「立派な五重塔が印象的なお寺でしたねえ」
基本情報のまとめ
〒543-0051 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1−11−18
≫筆者:連理梓
≫来訪日:2017.01.16
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