こんにちは、はてはてマンボウです。今回は紀南の名勝、三段壁へと来ています。
そういえば、まえにもこのあたりを回遊したことがありました。
↑↑和歌山県の不思議な光景を楽しみたい方はこちらの記事もチェックしてみてくれ~まあんぼう
和歌山の海は、最高の眺めねえ。水平線がどこまでも続いていきます。
海の底が見えるぐらいに、綺麗な海ねえ。
梓「マンボウちゃんは、あの海の底に広がる洞窟のことを知っているかい」
マ「あ、連理梓さん。はて、洞窟ですか。この眺めからは想像もつかないです」
地底36mに広がる洞窟の世界!
マ「はて! こんなところに足湯が」
マ「気持ちいわねえ、はってはて♪」
梓「マンボウちゃん、のんびりするのもいいけど、これから冒険をするのを忘れたのかい」
マ「はて、冒険」
マ「はて、熊野水軍の舟隠し。気になるわねえ」
マ「むむむ、こんなところには甲冑も」
梓「ほら、マンボウちゃん。早くエレベーターに乗らないと」
マ「あ、置いていかんでくれ~頼む~」
梓「エレベーターで地底36mまで下ったところに現れるのが、この三段壁洞窟だ」
マ「はれまあ! の美しい風景の下に、そんな洞窟が」
梓「ちなみに、車いすやベビーカーでも回れるように、路面は整備されている」
マ「あらあら、意外とバリアフリーなのねえ」
梓「源平合戦の当時、日本最強とうたわれた熊野水軍が根城としたのが、この三段壁洞窟をはじめとした田辺港だったんだ」
マ「うわあ、水軍が使ったかのような、舟のいかりがたくさん」
梓「あの岩は、十像岩と呼ばれているんだ」
マ「はて、十像岩」
マ「いろんな顔があるように見えるということねえ。しかし、スフィンクス、はて。十の顔は、いつごろ考えられたのかしら」
マ「うーん、わかるような、わからないような」
日本最大の弁財天がおわす洞窟
梓「さて、洞窟を奥に進んでいくと」
マ「うわあ、明かりがたくさん!」
梓「ここには、日本最大の弁財天が祀られているんだ」
マ「弁財天って、七福神の1人ですよね。それがどうして、こんな洞窟に」
梓「弁財天は、ヒンドゥー教ののサラスヴァティーという神様が仏教に取り入れられたものだ。〇〇天っていうのは、もともとはどれもインドの神様だったっていう話は以前もしたね」
マ「その弁財天が、仏教とともに日本へやってきた、というわけですか」
梓「ただ、やって来ただけじゃない。日本にもともといた海の女神であるイチキシマヒメと同一視されるようになる」
マ「イチキシマって、なんだか厳島と音が似ていますねえ」
梓「そりゃあ、イチキシマヒメを祀っているのが、厳島神社だからね」
マ「はて!」
梓「というわけで、巨大な青銅の弁財天がお目見えだ」
マ「お仲間をたくさん引き連れて、ゴージャスねえ」
熊野水軍にまつわるあれこれ
マ「洞窟を進むと、いろいろな展示が増えてきました」
マ「あら、これって弁慶ですか」
梓「そう。弁慶の父親は熊野水軍を率いていたんだが、源氏のいずれかへ味方するかを決めるのに赤と白の鶏を闘わせたんだ。で、白の鶏が勝ったことから、源氏へ味方することにした。このエピソードから生まれた『闘鶏神社』が田辺の町にあるよ」
マ「はて、先にあるのは水軍小屋」
マ「昔の熊野水軍の様子が伝わってきますねえ」
基本情報のまとめ
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町三段
≫筆者:連理梓
≫来訪日:2019.04.20